嬉しい・楽しい・悔しいに素直になる
日系の大手メガバンクから、大手保険会社に転職したMさん。
前編では前職の意思決定とそこからどういう風に転職を考えたのかという部分にフォーカスをしました。
(前編はこちらから)
後編では転職を決断する上での怖さを何で乗り越えたか、そしてMさんのキャリア観に迫っていきます。
「保険は大切な人との繋がりを作り出してくれる大切な糸」と語る彼が秘める、
将来成し遂げたい世界観とは?
今働くことにモヤモヤしている人、決断に迷っている人に是非読んでもらいたい
「感情に素直になること」は重要であるということ。
前職
職種:
大手メガバンクリテール職
内容:
新卒で入社したメガバンクにて、主に中小企業のオーナーや地権者などの個人の資産家の方に対して、資産の保全管理や運用、資産承継などに関わるサービスを提供。
転職の軸
- お客さんの為に自分と相手が納得したものを提案できること
- 時間・活動方針の自由度が高い働き方
- 多種多様な業種に勤める多くの人と繫がることが出来る環境
現職
職種:
大手保険会社営業職
内容:
老若男女問わず、個人の方々に対して生命保険・医療保険などを提案。
保険担当者としてだけではなく、人生におけるパートナーとして様々な相談に乗ることも。
怖いけれど、やっぱり「人を前進させたい」
Q.個人でのワークが強い、フリーランスに近い形で、
稼げなかったら終わりということに怖さは感じなかったのですか?
Mさん(以下M).
正直、そこが転職の時に一番怖かったかつ、一番迷ったところですね。
内定をもらって、最後辞表を当時の上長に持っていったときに相当止められて…。
本当にフルコミッションという働き方で大丈夫か?潰れてしまうんじゃないのか?と。
当時、2年目じゃできないようなこともさせていただいていました。
銀行は福利厚生もしっかりしているし、家賃補助もあるし、収入も保証されている。
なので、ある程度会社に守られる。
「お客さんのために働きたい」という気持ちだけを優先してこの安全バーを外してしまって良いのかと、
ここは本当に迷いました。
そうですよね…。どうやってその中で決断したんですか?
M.自分ってどういう風に生きたいんだろうな、ということを改めて考え直してみたんです。
そしたら「人の前進に貢献したい」という考え方が出てきたんですよ。
今までぼんやりと頭の中にあった価値観が、はっきり明確になった感じを覚えました。
この軸を中心に考えたときに、どちらの方がよいのか。それで最終的には選びました。
保険は大切な人との繋がりを生み出してくれる
「人の前進に貢献したい」ってすごくいい言葉ですね。
Mさんは、保険を通じてどのように人の前進に貢献していきたいのか。
M.保険だけを使って前進というのは全然考えてなくて。
保険って大切な人との繋がりを、どんどんと生み出してくれるんですよね。
お客さんとそのご家族の間での繋がりを改めて実感させてくれることはもちろん、
商談や契約をきっかけとして、お客さんと私のような担当者との繋がりを新しく作り出してくれる。
そしてそのお客さんが大切な人を私に紹介してくれることでまた新しい繋がりが生まれていく。
保険とかお金のことって大切なことだから、お客さんが満足してくれたら絶対に大切な人を紹介してくれるんです。そうやって、色んなフィールドで活躍されている方とどんどんとつながっていくんです。
その中で、人と真摯に向き合っていれば必ず保険以外の相談も出てくるんです。
例えば今回もtomoshibiの記事を読んで共感して、何か力になりたいって思ったのを機に
こうやってインタビューを受けていますし。
もちろん、保険は保険でものすごく重要なんです。
ですが、出会った人にどう役立っていくかは、保険という枠だけに囚われるものではないと思っています。
将来的にはどういう形で人の前進に貢献していきたいとかってありますか?
M.具体的に形は決まっていないのですが、いろんな人と繋がっていく中で、
お客さんや出会った人とチームみたいなものを作りたいんですよ。
たとえばその仮想チームの中でAさんが何かやってみたいと言っていたら、
それに詳しいBさんを紹介するみたいな。
全員でやりたいことを叶えていく、そんなコミュニティを作りたいんです。
コミュニティ!僕たちもめちゃくちゃ共感します。
M.実は、仕事の場でも一番最初の面談で、基本プロフィールに加えて
お客さんの「専門分野・得意分野」を聞くんです。
単なる保険屋さんではなく、その人の人生に総合的に貢献したいですし、
長い目で見たときに人生のパートナーでありたいと思っています。
保険はもちろんですが、それ以外でもその人の人生に寄り添って、役に立ちたいというのが大きいです。
何でこんなにも働くことへの価値観が違うのか
キャリア観をはっきりとお持ちなのですね。
M.どうなんですかね。
ただ、仕事とかキャリアに対しての価値観で疑問を感じることは多かった気がします。
銀行で働いているとき、同じ仕事をしているのにも関わらず、めちゃくちゃ楽しんでやっている人と、
今日という一日が早く終わればいいと思って働いている人に分かれてるように感じました。
何でこんなにも働くことへの価値観が違うんだろうと疑問に思っていましたね。
1日8時間×5日はおそらく仕事をしているはずなのに、
そういう風な気持ちで働くのはすごく勿体ないし、悲しいなと。
僕たちも本当にそう思います。どうしてMさんはポジティブな気持ちで仕事ができてるんですか?
M.理由はいろいろあるんですけど、何だかんだでその根底には
家庭環境が大きく影響しているんじゃないかと思っています。
小さいころから親が共働きだったんですけど、働きながら家事をこなす母親を見ていて、
仕事への不満も一切出てこなかったし、50歳になっても私と同じタイミングで簿記2級をとるほどの学ぶ姿勢がありました。
母親は、学ぶこと・前向きに働くことへのマイナスイメージが全くなかったですし、
それが当たり前だと思っていた。
こういう原体験があって今の価値観が生まれたのかと。
傍にいる人の影響って本当に大きいと思います。
自分の感情を諦めないでほしい
最後に、今仕事にもやもやしている人へのメッセージをお願いします。
M.働いている時間って人生の大部分を占めていますよね。
せっかくであれば、単純に楽しい方が高揚感にもつながると思います。
まずは、そういう気持ちを大切にした方がいいかと。
あと、転職する・しないはどちらでもいいと思っていて。
現状のどこに不満があって、何が自分にとって楽しいことか、今後どういう風に生きたいかを考えたうえで
自分で選択して決断するっていうプロセスを一回踏むことが重要だと。
惰性で続けるっていうのが最もマイナスを生むと思っています。
自分で選択して決断すること、人によってはすごく難しいのでは?
M.難しいことを考える必要はなくて、まずはシンプルに自分にとって何が楽しいか?
を考えてみるのが良いんじゃないかと思っています。
「これやりたいけどできないだろうなあ」
という風に自分の感情を諦めないでほしいです。
ちょっと調べてみたり、試してみたりするだけで、自分でもできることかもしれないのに。
将来のビジョンを考えるというと、急に難しくなってしまうのですが、全ての入口は感情だと思っています。
「嬉しい・楽しい・悔しい」に素直になって一度考えてみてはどうでしょうか。
Mさんが語る転職ストーリー・キャリア論はいかがだったでしょうか。
もう少し話を聞いてみたい!相談したいという方は、tomoshibiの公式メッセンジャーまでご連絡を。
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