「自分のキャリア」を自分自身でデザインする気概を持つべき理由~前編~

「自分のキャリア」を自分自身でデザインする気概を持つべき理由~前編~

突然ですが「VUCA」という言葉をご存知でしょうか?

☑ VUCAとは

 元々は1990年代後半にアメリカで使われるようになった軍事用語であり、不安定で変化 が激しく(Volatility)、先が読めず不確実性が高い(Uncertainty)、かつ、複雑で(Complexity) 曖昧模糊とした(Ambiguity) 世の中を表現する言葉。

 直近の世界経済フォーラムでも今の世界の現状を指し示す言葉として盛んに使われた。

要するにVUCAとは、テクノロジーの進化・働き方の変化などが頻繁に起き、不確実性の高い今の世の中を象徴した言葉です。

今回の連載記事では、変化することがアタリマエ・不確実性の高い今の時代に「自分のキャリア」を自分でデザインする気概を持つべき理由についてご紹介できればと思います!

自分の「働き方」についてもやもやを感じている人は、一連の連載記事を読んで、是非自分のキャリアを考える際に参考にしてみてください!

連載の前編となる本記事では、企業の人材戦略の歴史を大雑把にご紹介します。

我々の雇用環境は、企業の採る人材戦略に紐づきます。

バブル期を境にした企業の人材戦略のビフォーアフターを知ることで、
何故今、雇用環境の不確実性が高まっているか(VUCAな時代が到来しているか)
ご紹介させてください!

 

VUCAな時代が到来する前の企業の人材戦略

 

VUCAな時代が到来する前の日本企業は、
人材戦略として日本的雇用慣行という仕組みを採択していました。

日本的雇用慣行とは、高度経済成長期からバブル期の日本独自の雇用慣行です。
具体的には「終身雇用」「年功序列」「企業毎の労働組合」のことを指します。

高度経済成長期~バブル期の日本では、学卒者を一括採用し、定年まで雇用の前提で、年次によるほぼ一律昇進・昇給を(慣習として)約束していました。

当時の企業にとって、日本的雇用慣行は非常に合理的な仕組みでした。

 

戦後、日本の経済成長は右肩上がり、物不足の時代だったので、企業はモノを作れば作るだけ売れる状況。

 

そんな中で各企業が自社の収益を最大化するには、いかに多くのモノを作り販売する仕組みを構築できるかが大切でした。

だから、各企業にとって「モノの作り手=人材」の採用・定着は最優先で取り組むべき課題の1つだったことが理由です。

 

要は「定年まで面倒見るし、昇給も約束するので、他社に行かずにウチで長く働いてね~」
という企業から従業員へのメッセージを仕組みにしたのが「日本的雇用慣行」のシステムです。

 

日本的雇用慣行はバブル崩壊を契機に成立不可能になっていく

経済成長が右肩上がりだった時代には合理的だった日本的雇用慣行のシステムですが、バブル崩壊を機にシステムの維持が難しくなっていく企業が出始めます。

その代表格が、戦後の一時期まで日本最大の業績を持つ証券会社であった山一証券などの大手企業でした。

山一証券をはじめとする大手企業はバブル崩壊まで「絶対に潰れない」との認識が世間に広く浸透していました。

それらの大手企業の複数社が突然経営破綻したことで、
「定年まで雇用」「一律昇進」などの特徴を持つ「日本的雇用慣行」の仕組みは

「絶対に保証されるものではない」し、(国の方針転換もあるが)そもそも「絶対に潰れない企業」はどこにもない、ことを多くの人が認識しました。

また、平成に入り企業を取り巻く事情は下記のように変化します。

☑ 右肩上がりだった経済成長が鈍化

 →  企業が「モノを作れば作るだけ売れる」時代ではなくなったので、「人材を多く確保すること」が、企業収益の最大化のために必ずしも最適な戦略でなくなる。


☑ テクノロジーの急激な進化

 →(若年者の方が新しいテクノロジーに対応可能なため)
企業の中で「年次が高い人」が必ずしも「生産性が高い人」ではなくなり、年次が高いという事実は、高給を支払う理由として合理的でなくなる。

上記は一例ですが、このような事情により「日本的雇用慣行」は企業にとって必ずしも合理的な仕組みではなくなりました。

外部環境の変化が加速する中、企業にとっては「この人材戦略が正解だ!」という画一的な基準がなくなり、各企業がその時の経営事情に照らして、その都度最適な人材戦略をとるようになります。

vuca.pnga※こうして企業の人材戦略はVUCAな時代に…

おわりに〜

以上に見てきたように、昔はアタリマエだった日本的雇用慣行の仕組みは、バブル崩壊を契機に成立しなくなりました。

企業の取る人材戦略が変化すると、当然その下で働く労働者のキャリア形成戦略も変化します。

後編ではまず、企業の人材戦略の変化により「労働者のキャリア形成戦略がどう変化したか」についてご紹介します。

そして、変化することがアタリマエな今の時代に「自分のキャリア」を自分でデザインする気概を持つべき理由について、詳述できればと思います。

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